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理事長のご挨拶

 皆様、私は京都府歯科保険医協会の理事長の佐藤晋です。当協会は戦後の民主化運動の中で保険医の権利・生活の擁護、社会保障制度の確立を目指して作られた任意団体です。現在会員数は約700名で京都府下の歯科保険医の約半数を組織しており、保険医の立場からの運動を進めています。具体的には、保険請求上のわからない事項の相談、個別指導についての相談、点数改訂時の説明会、不合理な保険点数の改善要求、また保険医にとって大変有利な保険医年金、休業保障、学術講演会等々行っております。また、保険で良い歯科医療の実現に向けて国会議員要請や厚労省との交渉なども行なっております。京都府下で開業されている先生、開業予定の先生、病院や診療所で勤務する勤務医の先生方には、是非入会をお勧めいたします。

​理事長 佐藤 晋

沿革

 1946年(昭和21年)、京都府歯科医師会内の民主化運動として、大阪歯科医専卒の若手医師による活動があった。1950年(昭和25年)、河上圭助氏はそれらの運動を引き継ぐ形で、「京都デンタルソサエティー(KDS)」を立ち上げた。このKDSは保険医の権益擁護、歯科医師会の民主化などを掲げ、社会保障や経済学の学習も行った。

 1952年(昭和27年)3月に、全国の歯科協会に先駆けてこの「京都デンタルソサエティー(KDS)」は京都府歯科保険医協会として発展的に解消し、初代理事長に河上圭助氏が就任した。

 1960年頃、河上氏は当時民医連の歯科診療所で働いていた中澤武雄氏と知り合い、彼を協会に迎え入れ2人で組織の拡大、活動の充実に取り組んだ。

 1965年(昭和40年)、河上歯科医院の一角に事務所を作り、専従職員1名の体制が出来た。登録会員数は約90名であったが、ほとんど会費は未納の状態であった。毎週1回の理事会も開かれるようになり、この会費の徴収問題、会員へのメリットをどうするのかなどが討議され、その年の総会で歯科医師会の民主化、会員拡大などの運動方針が採択され、会費については1965年(昭和40年)度分から徴収することとなった。また、機関紙「京都歯科保険医新聞」も毎月発行されるようになり、この1965年に協会の基本的体制が出来上がったと言える。

 1970年(昭和45年)6月に、京都府歯科医師会会館に於いて、全国保険医団体連合会の第1回歯科協議会が開かれ、京都・東京・大阪・新潟・高知・福岡などより12名が集まった。中野保団連会長の参加もあった。しかし当時、この歯科協議会の会員は78名であり、速やかに500名の会員にすることが決められた。

 1976年(昭和51年)、保団連歯科協議会里見会長が勇退し、第2代会長に中澤武雄氏が就任、中澤氏は1980年(昭和55年)まで会長を務めた。またこの年1976年、京都府歯科保険医協会の理事長も河上氏から中澤氏にバトンタッチされた。中澤武雄氏は8期16年協会の理事長を務めた。

 

【歴代理事長】

 初代  河上 圭助

 第2代 岸和田 惟一

 第3代 河上 圭助

 第4代 中澤 武雄(1976年~1992年)

 第5代 野瀬 清(1992年~2000年)

 第6代 森 良太(2000年~2010年)

 第7代 林 光一(2010年~2016年)

 第8代 秋山 和雄(2016年~2018年)

 第9代 北川 善猛(2018年~2020年)

 第10代 佐藤 晋(2020年~)

協会内各部のご紹介

●保険検討部

​・日々の保険請求に対する問い合わせ対応や、機関紙の付録「保険部伝言板」で症例の掲載を担当。新規個別指導などに該当した会員にはカルテチェックを行うなど、保険診療の向上に努めています。

●学術部

​・明日の診療から役立つ情報提供をすることを目的に、講演会の立案・企画・運営等を担当している。「公害環境班」では、原発や公害問題にも積極的に取り組んでいます。

●新聞部

​・毎月機関紙を企画・発行。保険部と連携し医療情報の迅速・正確な提供、政策・組織部とは情勢に応じた情報を掲載するよう心がけています。

●税務部

​・税理士や社労士とともに、税制・医院経営・労務問題など、会員からの相談に応じています。近畿ブロックの協会と毎年国税局交渉を行う活動や、マイナンバー問題にも取り組んでいます。

●政策・組織部

​・保団連・全国の協会とともに、社会保障を守るため国会集会や要請行動に取り組んでいます。組織拡大のため、会員勧誘も担当しています。

●共済部

​・休業保障・保険医年金・グループ保険を共済3本柱として、会員の生活を守るため普及活動に取り組んでいます。所得補償や火災・自動車保険など、各種共済制度をより一層充実したものにするよう心がけています。

●財政部

​・協会の活動をより積極的なものとするため、日々の正確な会計処理を心がけ、健全な財政運営を目指しています。

​●資材部

​・大阪府保険医協同組合とタイアップして、医薬品・医療器材などの共同購入、デパートや旅館利用時に会員特典がつくものを提案しています。

​●地域医療部

​・地域の医療福祉に関わる問題解決を目指して活動しています。手話講座を開催し、聴覚障害者の方が安心して治療を受けられる一助となるよう20年間続けてきました。2018年には保険でよい歯科医療を」連絡会を立ち上げました。

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